由利本荘市を代表する企業で令和元年に市内の三条地区に大規模な木造の特別養護老人ホームを柱とする介護施設で、設計は千葉県の設計事務所であった。工事は地元大手でほぼ決まっていたが、建築工事費が発注者の予算にかなわず契約に至らなかったことを受け見積依頼を受けた。
コスト削減提案で大幅なコストカットの実現を図り、工事は大規模な造成工事から請けた。他社の見積金額は知る由もないが、億単位のコスト削減に繋がったことは間違いないと推測できる。木造は特に弊社の得意分野とするもので、2190㎡の介護施設の大型物件は近年稀の工事といえるもので、当時弊社の技術を屈指して毎日80人ほどの職人を導入し、工期も驚異の半年ほどで完成させた。これは冬季工事にも関わらず降雪の少ない暖冬に恵まれたことが幸いし当時も大変感謝されその後の工事も特命施工で請けている。
IKEYAKUホールディングス株式会社
アイコンセプトフィットネスジム
フィットネスジムは一部薬局と併用している建物で、こちらの工事は介護施設等の一期工事後の二期工事として請け特命工事で施工させていただいた。設計者も一期と同一で構造は大型木造の構造計算を必要とする規模で、一見鉄骨構造のような外観となっている。これにはエピソードもあり、できるだけ木造感をなくしたい私は、木造の特長となる屋根パナペット付き設計を無くす変更が必要であった。そのために設計者に何度となく意匠図を送りながらパナペットをなくしても現在の設計と外観はほぼ変わらず,なおかつ、裏面の美観も良くなることを説明して合意を得た。それにより、これまでできないとされていた。屋根勾配1%を実現、正面、両サイドばかりでなく後方の4方向から見てもパナペットのないすっきりした外観に仕上り満足できる建物となった。コスト面でも随所に弊社の開発技術が提案採用されコスト面に大きく貢献している。