言葉の壁を越え中国浙江省のモデルハウス

かれこれ20数年となる中国浙江省に中国企業と建設を目的とした有限公司を設立、地元51%当社49%資本金が2500万円で難関である建設業の許可も取得、中国のパートナー企業の3万㎡の工場一角にモデルハウスを建設した。これは中国にモデルハウスの日本第1号で、建設に当たってはコストカットのため、日本からの輸出材を極力抑え、中国材調達と地元職人の活用を基本方針とし工事を約1年かけて完成させた建物である。

この合弁会社は中国経済の劇的な環境変化により7年ほどで解散になったが、パートナーである林社長専務は人間性において、私は足元にも及ばない実に素晴らしいパートナーであった。異国の地で言葉の壁を越えての貴重な体験は、今の東北一圏の工事施工のノウハウとなっている。

東北一圓は我庭のよう

特に震災3年後に、復興支援を目的に建設関係60社で「秋田復興支援建設協議会」を発足、気仙沼市に一時事務所を構え、市営住宅39棟の他、保育園、デイサービス、民間工事などなど延べ10数億の工事支援を行っている。また、東北地方に限らず国内工事は、この貴重な体験と比べると、言葉の壁のない自由があり、あるとすれば、自分が作る壁で作業地は全て庭のようなものと思っている。依頼主の立場は「秋田から」と不安そうに映るが、地元で出来ない工事を施工する私達にとって、特別なことでなく自然な工事の流れ、お役に立ち何よりも感謝されることがとても嬉しい。