代表理事の佐藤俊弥さんとは、知人からの紹介がご縁であった。その後計画を聞いたら、150~200頭の大規模牛舎の計画でそのため北海道の最先端の技術を導入したいとの事で、俊哉さんが大学の恩師を訪ねて行き道内を案内してもらうことになった。それには私たちも同行させて頂き北海道の牛舎を見学すること約三年、各地で延べ20か所ほどの北海道牛舎を見学しながら見分を深めていき、本場北海道でも稀な最先端技術のロボット牛舎の完成となった。そこには出会いから約5年の歳月が流れ、その3年に渡る牛舎の見学は貴重な専門的ノウハウを得る体験となった。
建築総工費は国の補助金等も受けて5億5000万円の工事であった。しかし造成工事等は補助金のない実費のため土木業者の見積金額も予算とかけ離れ、これは直接工事でコスト削減を話し合った。そこでバックホーをリース、オペレーターはリタイヤされた方を探しブルトーザーの整地、それに機械操作の得意な俊弥さんや、父親にもご協力を頂いた結果、業者見積もりの30%で造成が終わり大幅な減額となった。建築費については構造の鉄骨も、大型の重量鉄骨より、補強を多くすると部材を軽量化にしてコスト減に繋げることが出来た。そのため、構造は補強の多い蜘蛛の巣的牛舎構造になっている。